blog-chronicle〈ブロニクル〉

あちこちのブログ、HPに書きちらかしたエントリを一本化。

シネ魔のブログーシネ★ログー

『桐島、部活やめるってよ』

ううむ……。あえて予備知識なしに観始めたのだが、なかなか話がみえてこない。 冒頭からなにげない高校生活の断片がひたすら重ねられていく。バレー、バトミントン、吹奏楽といった部活の風景のオンパレード。大きなドラマも起きないけどかえってそれがリアル…

祝!日本アカデミー主演女優賞 『紙の月』

1. 今だからいえますが、ツアコンをやってたころ、手持ちの金が足りなくなると、会社から預かったツアー用の経費からいくらか、私用に充てていたという暗い過去がありました。もちろん精算時にはきっちり金額合わせて返してましたが。見つかったら解雇ものだ…

『スラムドッグ$ミリオネア』

問題:私が『スラムドッグ$ミリオネア』を見た理由 A:映画マニアだった。 B:上映していたのが近所の映画館だった。 C:入場料が格安だった。D:たんにヒマだった。 ファイナルアンサー!!!!!! ★ ・・・あの有名クイズ番組の元ネタはどうやら外国…

『家路』と『希望の国』、ふたつの映画の「原発」と「震災」へのスタンス。

少し前、園子温監督の『希望の国』を見た。震災や原発事故に翻弄される人々を綿密な取材をもとに描いた物語だ。(感想もUPしました→http://blogs.yahoo.co.jp/nanasee64/54245667.html) 今回観た『家路』もテーマは同じではあるが、前者とは大きくトーン…

『小さいおうち』

中島京子原作の山田洋次作品。 物語は元女中だった祖母(倍賞千恵子)の死から始まり、生前、自叙伝の執筆にかかる祖母と孫(妻夫木聡)との交流、さらに祖母が女中として過ごした太平洋戦争前の昭和初期と2段階にバックする。 自伝執筆の進行にそって、祖…

『希望の国』

真夜中に突然いなり寿司を食べたくなった若い女性が、24時間営業のコンビニに駆け込んで「あいててよかった」と思わずつぶやく・・・そんなCMが80年代なかごろ深夜のTVでさかんに流れていた。バブル時代のライフスタイル変化のきざしを象徴するようなCM…

『グラス★ホッパー』

自分の住む土地に魅力を感じられない。不便で娯楽も少なく、都会と較べたら退屈な場所。 そう思いながら日々を暮らす人々が、日本じゅうの小さな町に大勢いるのではないでしょうか。かくいう僕もその一人かもしれませんけど。 このところ増えつつある、地方…

『舟を編む』

「辞書の編集」っていういかにも地味~なテーマで、ふつうに映画化したらかなり地味な仕上がりになるのではという心配がありましたが、結果としてそのとおりの印象の作品でした。 う~ん、やっぱり思ったとおりのよくある「お仕事もの」の域を出なかったとい…

『地球へ2千万マイル』

5月に特撮監督のレイ・ハリーハウゼンが亡くなりました。ストップモーション・アニメの大家。シンドバッドとドクロのチャンバラなどはあまりにも有名です。追悼の意を表して、彼が特殊効果をつとめた『地球へ2千万マイル』を見てみました。金星探索に出か…

『かぞくのくに』

25年ぶりに北朝鮮から一時帰国した兄ソンホを迎える妹リエと両親。兄は病気の治療が目的で3ヵ月で故国へ戻らなければならず、日本での彼の行動をチェックする監視人の姿も背後に見え隠れします。 祖国の内情をあらわにできない兄は、家族や久しぶりに再会…

『漂流教室』

楳図かずおの原作は、はじめて読んだ少年時代の僕にはトラウマもんでした。荒廃した未来社会、家族から引き離される孤独と絶望、みにくい食料の奪いあいに象徴される人間不信…。 映画版はそこまでエグい描き方はしてません。おどろおどろしい楳図ワールドも…

『GANTZ』

タイトルからもバレバレですが、この作品(原作コミック)は、かつての特撮ドラマ「がんばれロボコン」からアイデアを頂戴しています。「ロボコン」ではガンツ先生というロボットが、毎回物語の最後に生徒のロボコンやロビンちゃんたちを採点していました。…

『小説家を見つけたら』

ブロンクスの貧民街に住みながら、バスケも上手いし文章力にも優れている、まさに文武両道な黒人少年。劣悪な環境の中にいては、せっかくの才能も生かされないというわけで、場違いな一流校に編入した彼が古いビルの一室に隠れ住む小説家のアドバイスを受け…

『SR2 サイタマのラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』

冒頭、霧のたなびく深い山あい。どうやら群馬県のどこからしいです。伝説のラッパーがライブをしたという聖地を探しにきたサイタマのラッパーたち。その名も「SHOGUN」。いっぽう、たるそうな寝起きの女。パックはがして、着替えて、ポテチ食って。そ…

『おっぱいバレー』

「試合に勝ったらおっぱいをみせてあげる」 部活の担当教師(綾瀬はるか)とこんな約束をした弱小バレーボール部の男子中学生たちがおっぱいを見ようと奮闘する話…。 いかにもバカバカしそうなメインストーリーとタイトルで「見ず嫌い」を起こしている方も多…

『ジョーズ・アパートメント』

人の言葉を理解し会話もできてしまうゴキブリたちと主人公が友情を築いていくトンデモ的作品。毒々しい色使い、安っぽい笑いのセンスがいかにもキッチュです。 以前、深夜に放映されていたのを何げなく見始めたら妙にツボにはまってしまい、ついに中古屋でビ…

松田優作 SOULRED

松田優作の40年間の生涯にくらべ、これまでのオレの人生のなんと薄っぺらかったことよ…。 本ドキュメンタリー・フィルムが制作されたのは、優作が逝去して20年目の2009年。 ということは、その時点で10代から下の人間はナマの優作をまったく体験し…

聖者が街にやってくる。

本日取材したのは地域で長いことボランティア活動をされているというおじさん。お宅までうかがうとおじさんはサンタクロースの赤い帽子をかぶった姿で出迎えてくれた。この季節、子どもたちを集めてクリスマスパーティーを開いたりするのだろう。庭先にはレ…

サウンド・オブ・ミュージック

むかし一、二度見てるのですが、今回久しぶりに見てまず感じたのが、子供たちのなんともまあ、よく調教されていること(笑)。冷徹な父親はまるで軍隊のように、笛の合図で子供らを動かすのだが、その教育法に反発した女家庭教師のおかげで、子供たちは歌声…

『ラッシュライフ』

一話め、かなりスプラッターなシーンあり。気の小さい人はご注意。バラバラ殺人、盗み、夫と愛人の妻殺しなど、ミステリーではありがちな素材を使いながら、微妙にズラしていくのが作品の持ち味でしょうか。ストーリーや登場人物は意外なところでつながって…

『SR サイタマノラッパー』

埼玉にラッパー、ううむ、似合わん。いや、現実に埼玉県在住でヒップホップ系の音楽をやってる方々はたくさんいるだろうけど。同じ埼玉に住んでる人間から言わせてもらうと、ここはあまりに日常過ぎて、そういうカッコいいことが似合わない土地なのだ。この…