blog-chronicle〈ブロニクル〉

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平成ヤングにビンボーのすすめ? ドラマ『若者たち』

 60年代に評判を呼んだドラマ『若者たち』が舞台を現代に置き換えてリメイクされ、『若者たち2014』として放送されている。見てないけど、いま第3話目ぐらいなのかな。
 またまたネタ切れで仕方なく過去のヒット作を焼き直しかと企画意図を勘ぐってしまうが。フジテレビ開局55周年記念ドラマだそうだから力は入ってるみたいだけど。昔ヒットしたドラマや映画のリメイクってたいてい当たらない。やっぱり「その時代だからヒットした」という要因も大きいのだろう。
 

 1966年放送のオリジナル版の方がスカパー日本映画チャンネルで放送されており、たまーに見ることがある。
 「君のゆく道は~果てしなく遠い~」このテーマ曲は以前から知っていたがドラマを目にするのは初めてだ。あの曲、タイトルは『若者たち』とばかり思ってたが正確には『空にまた日が昇るとき』だと今回判明。
 ドラマの方は
モノクロ画像でスタジオ部分はVTR、ロケ部分はフィルムを使っている。うーん、そういや昔のドラマってみんなそうだったっけ。
 田中
邦衛の長男を筆頭に男3人、女1人の兄弟が一つ屋根の下で暮らす物語。
 たしか
90年代にヒットした野島伸司ドラマ『ひとつ屋根の下』も『若者たち』が下敷きとなっていると言われている。

 あのドラマがヒットしたのもバブル崩壊直後。バブルの頃はオシャレなトレンディドラマが主流となり、いまどき貧しさに耐えながらけなげに生きる、みたいな話はウケないというのが定説になっていた。

  そのあと長い不況が続き、ドラマもかつて隆盛を誇った「月9」をはじめ軒並み低視聴率だ。

  意外とストレートでアツいメッセージをもつドラマが、最近の就職難、非正規雇用、低所得に苦しむヤングにまたウケる時代になっているのかもしれない。スタートしたばかりの『若者たち2014』も機会があれば見てみたい。 

 ドラマの中のビンボーははたして今の若者の心をとらえるだろうか。若いときはビンボー暮らしもそれなりに新鮮で楽しかったりするんだよね。トシとってもビンボーのままというのはちょっとツラいもんがあるけど(実感)。