水戸黄門終了。
長寿時代劇『水戸黄門』シリーズ、とうとう終了を迎えるようだ。
ツィッターでもつぶやいたけど、このドラマには
「長期政権下の世の中で終身雇用に守られヌクヌク生きていたオヤジが、何も考えず惰性で見ていたマンネリ番組」
という印象しかない(ひどい書き方だな)。
ちゃんと見たことはほとんどないので、あくまでイメージでだけど。
今朝がた「TBSレビュー」という番組で『水戸黄門』のストーリー展開を分析していたが、
想像していた以上のワンパターン具合であった。(2パターンぐらいはあったかも)
ま、パターニズムも100パーセント否定する気はない。物語には元型というものが存在するし定型美という言葉もある。
僕がよく聴くロックやブルースだってワンパターンの産物だ。それぞれが好きなパターンを選択すればいいだけの話かもしれない。
僕があのドラマを好きになれないのは、
熱心な黄門ファンである自分の父親に対する嫌悪感からくるものかもだろうか。
オヤジ世代に対するエディプス的な反抗心・・・こういう解釈も十分ワンパターン的だけど。
書いてて気がついたが『水戸黄門』は月曜夜8時からの放映だ。三十年以上前から。
当時、あの番組の主要な視聴者はごくふつうの会社勤めのサラリーマンたちでなかったかと思われるが、
その人たちは夜8時には家にいてTVを見てたわけだ。いまの時代からは想像できん。
さて、話は戻るがマンネリ番組がすべて消えてなくなってしまえばいいと思ってるわけではなくて、
片隅の方で細々と続けていて、見たい人だけが見るという形が好ましい気がする。視聴率何十パーセントみたいな権威をもってしまうのではなく。
『水戸黄門』も視聴率1、2パーセントでもいいからもっと続いてくれればよかったね。いやほんとに。