blog-chronicle〈ブロニクル〉

あちこちのブログ、HPに書きちらかしたエントリを一本化。

2012-01-01から1年間の記事一覧

機会均等、能力不均等。

午前中やってたTBSサンデーモーニング年末SPで日本の農業、技術開発、被災地や商店街復興などの現場においてこれまでのシステムに頼らず新たな活動を始めている人々を紹介していた。そのなかに大手のメーカーから離れ、インターネットで海外から特殊な機械を…

風前の灯なブログ。

ツィッターを本格的に利用するようになってから約1年。思っていたとおりブログの更新頻度が落ちてきた。最近では月に1、2本というところだ。ツィートを元ネタにブログ記事をつくりあげてしまおうとかムシのいいことを計画していたがツィートはツィートのま…

むかし千住、いま1010。

東京下町のはずれ、北千住という町の近くで自分は生まれ育ったのだが最近この北千住が大きく様変わりしてびっくりだ。西口にマルイがオープンして、駅とマルイを結ぶスカイウォーク(というのか?)ができたころから駅前のながめは一変したのだが今度は駅の…

再浮上。

すこしばかりブログを休んでおりました。なんとなく日常が停滞して意欲がわかない日々が続いてまして。季節の変わり目のせいもあるんでしょうか。寒くなってくると活動が鈍る。動くのがおっくうになってくるとやらなきゃならない雑用が溜まってよけいやる気…

『漂流教室』

楳図かずおの原作は、はじめて読んだ少年時代の僕にはトラウマもんでした。荒廃した未来社会、家族から引き離される孤独と絶望、みにくい食料の奪いあいに象徴される人間不信…。 映画版はそこまでエグい描き方はしてません。おどろおどろしい楳図ワールドも…

Why can’t we be friends?

一時より落ち着きを取り戻してきたように見える日中問題だがというか、マスコミがあまりヒステリックに問題を持ち上げなくなっただけかもしれないが昨夜のTBSニュース23では、尖閣問題に激高する自国の人民に警鐘を投げかける中国の芸術家アイ・ウェイ…

マネー・チェンジズ・エブリシング。

某ディスカウントストアでバイトを始め、半年以上になる。この店には実にさまざま商品が置いてある。衣類から食品、日用品、雑貨…。はっきりいって「誰がこんなもの買うんだ?」と思うようなものもあるが。広いフロアは多種多様な商品であふれ、まるで巨大な…

『GANTZ』

タイトルからもバレバレですが、この作品(原作コミック)は、かつての特撮ドラマ「がんばれロボコン」からアイデアを頂戴しています。「ロボコン」ではガンツ先生というロボットが、毎回物語の最後に生徒のロボコンやロビンちゃんたちを採点していました。…

ホンモノはどれだ!

某ディスカウントでバイトを始め、半年以上経過した。主な仕事は売り場の整理。はっきりいってそれほど忙しくはない。店の中をブラブラして、お客が散らかしていった陳列棚を整頓してればいい。ときどき時計売り場で目覚ましが鳴り出すときがある。客がいじ…

弱者は社会が崩壊する夢をみる… ~赤木智弘『若者を見殺しにする国』

インターネット出身、社会批評に携わる著者は富裕層、貧困層の二極化が進む一方の「平和」な社会に異議を唱え戦争によってもう一度世の中がリセットされることを待望する。いまの世の中では自分たち弱者は生活の向上など望めず、人間としての尊厳も奪われ、…

『小説家を見つけたら』

ブロンクスの貧民街に住みながら、バスケも上手いし文章力にも優れている、まさに文武両道な黒人少年。劣悪な環境の中にいては、せっかくの才能も生かされないというわけで、場違いな一流校に編入した彼が古いビルの一室に隠れ住む小説家のアドバイスを受け…

語り継げ、戦争体験。

終戦記念日も過ぎてしまい、時期遅れの感は否めませんが来年まで寝かしとくのも何なので、とりあえず書いておきます。中学2年の夏休みの宿題で、「身近な人から戦争体験を聞きなさい」というわりと定番と思われる課題が出され、(いまでは戦争体験者が減って…

里がえられ。

妹夫婦が泊りがけで家に来ている。中学2年になった娘と大型犬一頭(ポチ・仮名)を連れて。僕のほうもたまたま仕事の予定があいてて(夏休みシーズンなので働こうにも相手が休んでる)どこか遊びに行こうかとか考えていたのだが、急きょ家の中の大掃除に追…

『SR2 サイタマのラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』

冒頭、霧のたなびく深い山あい。どうやら群馬県のどこからしいです。伝説のラッパーがライブをしたという聖地を探しにきたサイタマのラッパーたち。その名も「SHOGUN」。いっぽう、たるそうな寝起きの女。パックはがして、着替えて、ポテチ食って。そ…

カクテル・パーティの孤独。

とある講座の取材に行ったら、そこはいくつかのグループが別々に討論しあうというスタイルだった。で、いざ討論が始まると、それぞれのグループがてんでばらばらなことを同時に話し始め、耳の悪い僕は困ったことに個々の話がほとんど聞き分けられなくなった…

ムダな努力。

講演ものの取材は、壇上で相手が一方的にしゃべるのをひたすらその場でパソコンに打ち込んであとでその「講演録」から必要な部分を抜き出してつなげば原稿一本できあがりというパターンが多い。われながら安易だけど。1対1であれこれ質問しなきゃならない…

日本の夏。

いよいよ8月。夏本番だ。殺人的な暑さが続いている。ニュースも節電を呼び掛け、エアコンの温度も思うように下げられない。特にうだるような午後の暑さには、命の危険すら感じてしまう。とりあえず午後は昼寝というのも一つの方法じゃないでしょうか。縁側…

クルマも相手を見てる?

我が家もやっとセカンドカーとして新しい車を買った。それまで10年以上にわたり乗り続けたボロ車は、引き続き僕が乗り続けている。新車は親父とお袋専用だ。最近の車は進化してて、ボタンを押すだけでエンジンがかかる。で、親父は毎日のように車で出かけ…

これってまるで自分のこと…?~ ドナ・ウィリアムズ『自閉症だったわたしへ』

一読して「ああ、まさにこの人の症状って自分とおんなじ。やっぱりオレって自閉症だったんだ!」と、おのれの運命を嘆いた私でしたが、似たような感想を抱いた人はきっと少なくないことでしょう。だからこそ本書が話題を呼びベストセラーとなったのでしょう…

たんなるコピーからオンリー・ワンへ。

小学校に入学するかしないかの年ごろの僕にどうした風の吹きまわしか、親父は「書道」を習わせた。無論、字の上手な人間に育ってほしいという思いからだったろう。子どもだった僕は、書道の先生の書いた「お手本」に、少しでも自分の字を近づけようと懸命に…

アフターダークの奇譚。

先日ひどく疲れきっていたのかやけに早い時間に寝入ってしまい、夜更けに真っ暗な部屋でこつ然と目がさめた。それほど長い時間眠ったわけではないが、非常に熟睡したという感じがあった。そのせいか目ざめたとき、なんだか全身の五感がまだ世の中のことなど…

カネの切れ目は縁の切れ目?

趣味らしい趣味もなく、定年後はほとんど家族以外の人と接触もなくなってしまったうちのオヤジだが彼の唯一の趣味といえるのが、近くにある「道の駅」への買い物である。毎日判で押したように車で出かけていき、特産物売り場で地元産の野菜を買ってくる。少…

トレンドは繰り返す、過去に学べ!~菅原健二『流行ノ法則』

たとえば現在に生きる僕らの目から見た明治や江戸時代と、当時暮らしていた人々が考えるその時代とでは当然ズレがあるわけで、同時代の視点でなされた時代観察、あるいは分析は少し距離をおいて客観的に見たのとはまた違う印象になるだろう。とくにメンタル…

『おっぱいバレー』

「試合に勝ったらおっぱいをみせてあげる」 部活の担当教師(綾瀬はるか)とこんな約束をした弱小バレーボール部の男子中学生たちがおっぱいを見ようと奮闘する話…。 いかにもバカバカしそうなメインストーリーとタイトルで「見ず嫌い」を起こしている方も多…

クサイ復活(3)

感動的なストーリーにやたらアツい熱血主人公など、さいきん復活のきざしがみえる「クサさ」だが、ではなぜ80年代、あれほど「クサい」が嫌悪されたのか?それは当時、現実の世の中や人々の暮らしがクサイもので満ち溢れていたからだろう。ひたすらオシャ…

クサイ復活(2)

かつてはクサイと嫌悪された、ストレートに熱さを表現する物語が、最近ではまた好意的に迎えられているように感じる。時代の潮流がひとまわりして、ふたたび元へ戻ってしまったようにも見えるが、以前嫌われていた「クサイ」と現在ウケている「クサイ」では…

クサイ復活。

80年代、もっとも忌み嫌われた言葉のひとつに「クサイ」があったと思う。「クサイ芝居」という言葉はすでにおなじみだが、身ぶり手ぶりが大げさでわざとらしいという外面的な意味はもちろん思いや感情をストレートに表現することも「クサイ」とされ嫌悪さ…

『ジョーズ・アパートメント』

人の言葉を理解し会話もできてしまうゴキブリたちと主人公が友情を築いていくトンデモ的作品。毒々しい色使い、安っぽい笑いのセンスがいかにもキッチュです。 以前、深夜に放映されていたのを何げなく見始めたら妙にツボにはまってしまい、ついに中古屋でビ…

一度住むと抜け出せなくなる呪われた沿線?~三善里沙子『中央線の呪い』

東京下町から北関東にかけてをウロウロしながら人生の大部分を過ごしてきてきた自分にとり、東京の西側というのはどこか縁遠い土地だった。 高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、吉祥寺といったカルトな街が並ぶ中央線沿線。古本、古着、雑貨などこだわりの店が集まり、…

くつろげない店。

情報紙取材の合い間、時間に少し余裕があると喫茶店に立ち寄ったりする。もちろん休憩がメインの目的だが、心からくつろげたことはめったにない。食事やコーヒーを飲み終わったら、そそくさと出たくなることがほとんどだ。店が混んでいて騒々しいとか、もっ…