里がえられ。
妹夫婦が泊りがけで家に来ている。
中学2年になった娘と大型犬一頭(ポチ・仮名)を連れて。
僕のほうもたまたま仕事の予定があいてて
(夏休みシーズンなので働こうにも相手が休んでる)
どこか遊びに行こうかとか考えていたのだが、
急きょ家の中の大掃除に追われることになった。
我が家に来客があるのはそれこそ年に1度か2度のめずらしい事態なので
こういうときでもないと家が片付かない。
さて今回、妹夫婦は休みを利用し、ダンナの実家へも顔を出しに行くらしいのだが
その日も一日、こちらでポチの身柄を預かることになっている。
というわけで我が家はいま民宿兼ペットホテルのような状態になっている。
買い出しや送り迎え、ポチの散歩などでバタバタしながら、
ふと子供の頃の夏休み、家族でよく親父の田舎へ帰省したことを思い出した。
当時はがきんちょだったので大人の事情は分からなかったが
迎える側は大変だったのだろうなーと今さらのように感じる。
親父の実家は兄弟も多いので、帰省の時期には数家族がいっぺんに集まり、
子供たちも中高生から赤子までがそろい、大変な騒ぎが展開されていたものだ。
そうやって田舎の人たちが手厚く迎えてくれたおかげで、
楽しかった夏休みの思い出が胸に残っている。
今では自分たちが里がえりする側からされる側になって、その苦労がしのばれるわけだが、
久しぶりに会う喜びの前では、そういう苦労もなんでもないことですな。姪っ子のいい思い出をつくるためにも、ひとのいい純朴な田舎のオジさんを演じている。