クルマも相手を見てる?
我が家もやっとセカンドカーとして新しい車を買った。
それまで10年以上にわたり乗り続けたボロ車は、引き続き僕が乗り続けている。新車は親父とお袋専用だ。
最近の車は進化してて、ボタンを押すだけでエンジンがかかる。
で、親父は毎日のように車で出かけるのだが、なかなかこのエンジンを始動させることができない。
4,5回トライして1回かかれば奇跡という打率の低さだ。
まあやり方を間違えてるのだろうが、どうやってもエンジンがかからない場合は仕方なくお袋に頼んでいる。なさけなー。
で、お袋がやると一発でかかるんだよねー。もちろん僕がやってもかかるし。
お袋はしつこいほど何度も、親父にエンジンのかけ方を教えるのだが
(といっても難しいことではない。ブレーキを踏みながらスタートボタンを押すだけだ)
どこをどう間違えてるのか、いつまでたっても親父は自力で車を動かせない。
そのたび助っ人に駆り出され、お袋のイラつきも頂点に達している。
親父は、自分のやりかたは間違ってない、車が故障しているのだと主張する。
んなわけないだろ。お袋やオレがやれば普通にかかるんだから。
しかし思い込んだら、それ以外の考えは一切受け入れられないのがうちの親父だ。
絶対車のせいに違いないと、これまでに何度も購入先のディーラーへ
電話で自分の窮状をうったえている。
相手だって困るだろう。まさか客に向かって「あんたが間違ってるよ」とも言えないだろうし。言っても親父は聞かないだろうし。
数日前、親父はこの問題をどうにかディーラー側に理解してもらうために、
自分の陥っている状況を書面にせつせつと書き綴っていた。
ふだんどのようにエンジンをかけようとしているのかを箇条書きで
1、ブレーキを踏む 2、スタートボタンを押す
3、エンジンはかからず赤ランプが点灯する…みたいに。
涙ぐましい話だが、最後の1行がまた泣かせる。
「何度やってもかからない場合は、お母(原文のまま)にやってもらう」
これじゃまるで子どもだ。ディーラーが読んだら思わず失笑するだろう。ま、とっくに迷惑な客のリストに入ってるだろうけど。
こんな親父も今月またひとつトシをとった。ブログのいいネタを提供し続けてもらうためにも、さらなる長生きをしていただきたい。