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嵐・大野は無責任男か?

 

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日曜の夕方、突然飛び込んできた嵐の活動休止の第一報。

 

今日、メンバーの会見の様子がテレビで流れた。どうやら休止に至った理由はリーダー・大野智の意向を汲んでのことらしい。

 

その会見の席上で記者の一人が「突然活動休止を宣言するのは無責任ではありませんか?」と質問し、それがネットなどでけっこう問題化している。

 

僕が見たところではこの問いを投げかけた記者の品位や感性を疑う声が圧倒的。炎上しそうな勢いだ。

 

ま、僕も、今回のリーダー大野の決断についてはネットの大多数の意見どおり、けして無責任だとは思わない。

 

おそらく嵐ファンも含め、日本じゅうほとんどの人が、一度自由に生きてみたいという大野に同情し、好意的にとらえたはずだ。

 

たぶん、記者会見の席上でもそんな空気にあふれていたろう。リーダーいままでお疲れさま、彼の決意を受け入れたメンバーも友情熱く、ほんとに仲のいいグループだねえ、と……。

 

しかしオフィシャルな発言のウラにある真実を探り出そうとするのがジャーナリズムの体質ではないだろうか。

 

とくに芸能ジャーナリズムなんてゲスくてなんぼの世界。キレイ事をそのまま書いたって面白くもなんともない。

 

問題になった記者は会見の席の予定調和的な空気をあえてブチこわすために、あんな質問を投げかけたのではないでしょうか?

 

有名人へのインタビューなどで、なかなかホンネの発言が聞けないときのテクニックとして、インタビュアーはわざと失礼な質問などで相手を怒らせることがあります。相手を感情的にさせて、本当の思いを引き出そうとするのです。

 

今回の嵐の活動休止宣言、同じジャニーズ所属のSMAPのときとちがって、非常に「イイ話」として消費されていきそうですが、ジャニーズさんに遠慮してなのか予定調和に終始する会見のなかで、あの記者は一石を投じたかったのではないでしょうか。

 

全体が一つの意見に傾こうというとき、異論を発するのはとても勇気がいること。今回、あの記者が休止宣言を「無責任」と発言したのも、多様な意見のひとつとして受けとめたいものです。

 

 

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