blog-chronicle〈ブロニクル〉

あちこちのブログ、HPに書きちらかしたエントリを一本化。

『ハウ・トゥ・ビー・ア・ライター』のような米満講座

 ほとんど見切りをつけている米満講座だが、目の前にチャンスをぶら下げられるとまたやってみようかという気持ちが頭をもたげてくるから困ったもんだ俺も。これって実はチャンスなんかじゃなくてもっと悪いものかもしれなかったりして。

 まあこれがおそらくラストチャンスのエキレビオーデション。エキレビに書きたいネタをひたすら出し続けるという課題。今度は米満だけでなくアライユキコというエキレビ編集長も目を通すので、いやがらせみたいな根拠のあいまいなダメ出しばかりでもないことを祈る。

 午前中2本ネタを出した。書きたい内容と本文で使うフレーズいくつか。この形式はいままでよりもネタを上げやすい。以前はネタを出すと「もっと具体的に」とか具体的に書けば「もっと短く」とかイチャモンめいた返答を受けたが。じゃ、ちゃんと決めろよって感じで。

 あとトヨタの企業サイトを請け負っている編プロの人からも連絡もらった。好感触な雰囲気。車について書くというオーダー。それほど車には詳しくないんだが、ここは勝負どこだと思ってがんばりたい。いったんコネができてしまえばチョロいような気もする。今まではずっと門前払いくわされてたようなもんだ。むろん正当な評価さえされれば米満本人には格別悪感情もない。でも逆に米満の評価が正しかったらどうしよう。

 歯医者のPに駐めた車の中。強い風が車体を揺らしている。風の音の合い間から「夕焼け小焼け」のメロディーが流れてくる。1日は終わりにさしかかっている。今日もドタバタ右往左往したわりに徒労感の強い1日だった。事務へ行ったらガキ相手の水泳教室かなんかでプールは入れずシャワーを浴びただけ。コンビニのイートインの隅っこでとなりのおばさんの雑談に身を縮めながら発表されるかどうかもわからない文章を書き続ける。なんだか講座に来てる連中のなかで俺がいちばん遅れをとった感じだな。先陣きってとびだしたわりに。米満の野郎のえこひいきのおかげで意図的に差をつけられた。仲間うちで固まって、ついてこないヤツはそれっきりな感じだ。

 行き当たりばったりに書き進めてきた3枚小説だが、米満講座のてんまつを書くだけで小説のテーマになりそうな感じもある。『ハウ・トゥ・ビー・ア・ライター』という作家志望フリーターの鬱屈した日常をテーマにした私小説っぽい話を半分近く書きかけたことがある。米満講座をめぐる一部始終はそのままあの作品の中で使えそうだ。現実とフィクションがリンクしてる。あれも中断するには惜しい小説だったな。書いてくうちに方向性があやふやになってしまった。自分としては実験的試みだったので、書いてて迷いが絶えなかった。少し距離をおいて客観的に見てみれば、書くべき本質が一目瞭然となるかもしれない。完成はしていないが重要なキャリアの一部といえる作品だ。ハードルを低くして安易に完成させないほうがいいようにも思う。

 混沌とした自室へ戻る。ここ2,3日続けて入っているので少しづつ整理はついてきてる感じだ。大がかりな配置換えもおこなった。

 なにか、自分の思考構造が一瞥で見てとれるような図をつくりたい。自分がどんな人間か、これまで何をしてきたのか、何ができるのか。些末なバーツではなく本質的な根幹を見つめたい。

 スカパーをつけた。さだまさしが手放しで中国を絶賛する『長江』。この頃はまだ中国も今より良かったのかもしれない。今は資本主義に「毒された」。まあ日本も同じなんだけど。そしてそれを忌避するつもりもない。資本主義の中でうまくやるにこしたことはない。

 部屋を片付けながら、何度もイケアへ行ってみようかと考える。しかし、そのたびにさして必要な家具もないと」気づいて断念する。まずは今あるものを。使えるものは使って、使えないものは捨てて、少しでも処分、整理していくことだろう。ま、それらが俺が今までの50年という半生と引き換えに手に入れてきたもの。みな何かしら意味があって手元に集まってきたものだ。利用しないことはない。すべて俺の人生の一部。さして愛着も感じられないが。

 8時前。母たちが帰ってくる。洋間でナイター観戦。中途半端な夕食。昼泳げなかったので夜事務へ行くつもりでいたが一度帰宅して落ち着いてしまうとダメだ。数年前にくらべて確実に体力は落ちている。自分の中の活力が失われている。