BLUE MONDAY
めずらしく、情報紙取材の仕事も、ディスカウントストアの夜間バイトもない1日フリーの休日があった。
といって、どこかへ出かけるとか、何か大きな買い物をするとかいうこともなく
午前中は家にこもり午後はそのへんを車でブラブラといういつもと変わらないパターン。
あいにくこの日は月曜日公共の図書館やプール、通ってるジムなど、申し合わせたようにすべてが休館となる。
月曜の朝、出勤がつらいブルーマンデイというのはよく聞くが
休みなのに行くところがないという、別の意味でブルー・マンデイだ。
まあ何の予定もない時間がたっぷりあるというのも悪くない。そう思いつつなにか物足りない気分は否めない。
休みの日というのは、日常のマンネリズムから抜け出すためにも
出かけるにしろ買い物にしろふだんと違うことに手を出すことが必要なのだなと思う。
なので気分転換しようと休日も終わりに近づいた深夜、近くのバーガーショップへ行く。じっくり本でも読もうと思いつつ書きかけの原稿の仕上げを始めてしまった。休みなのに仕事してるやないかい!
明け方帰ってきて家へ入ろうとしたら、ちょうど新聞配達の人がきて「おはようございます」と朝刊を手渡される。
何か、まともな生活から遠く離れてしまった自分をうしろめたく感じた瞬間だった。