blog-chronicle〈ブロニクル〉

あちこちのブログ、HPに書きちらかしたエントリを一本化。

違反者講習

こまかい違反が重なって免許の点数をオーバーしてしまった。

免停になるとおまんま食い上げなので、違反者講習というやつに出ることにした。1万なんぼか出して1日講習を受ければ免許証がきれいになって返ってくるというシステムだ。

講習には二種類あって、実車教習を受けるものと社会奉仕活動に参加するものとがあり、後者のほうが若干費用が安い。当然そっちを選んだ。

午前中、座学や適正検査を受ける。検査の結果は5段階評価で2。うーん、けして運転上手とはいえないようだ。加齢による衰えもあるしなー。

150円のカップヌードルで昼食をすませたあと、午後はいよいよ奉仕活動。要は道ばたのゴミ拾いだ。

他の参加者と一緒に、まるで日雇い派遣労働者のようにぞろぞろとマイクロバスに乗り込む。

みなさん軽微とはいえ免停になるほど交通違反を繰り返してきた人たちで、そのせいかどこかうしろめたそうだ。

「他のドライバーもみんな違反してるのになんでオレだけが」というふてくされた気持ちも多少あるのだろう。僕もそうだけど。

どこだか交通量の激しい国道沿いでバスを降ろされ、ビニール袋と大きなピンセットみたいな紙ばさみ(正確な名称不明。むかしクズ拾いのおじさんがよく持ってたやつです)を持たされ、教官の後に並んで歩きだす。うつむきかげんに(ゴミを探してるのだから当たり前か)とぼとぼと。

車の往来の激しい国道沿いは、むかしは弁当のカラやペットボトルの詰まったコンビニの袋が山のように散乱してたもんだが、

いまはマナーがよくなったのか、奉仕活動をする必要がないほどゴミが見当たらない。天気もよいし、ちょっとしたウォーキング気分だ。

途中、学校帰りらしい小学生の列とすれちがう。あどけない表情や無邪気な笑い声は元気に満ちあふれている。

かたやこちらは交通違反常習者の集団。なんだかダメな大人になってしまった気がして、ますますうつむいて歩き続けた。

ともあれ、少しは世の中の役に立つことをしたので、何とはなしにすこやかな気分だ。

こんなすがすがしい気分を味わえるなら、これからもたびたび講習を受けることにしようと思った。

 

blogs.yahoo.co.jp