実際はそうそう選べるもんじゃありません、仕事なんて(笑)。
一流大学を出た人だって就活に苦労してるぐらいですから。現在の仕事に就いたことを心のどこかで後悔してる人も多いでしょう。あのとき別の道をいけばといつまでもズルズル引きすってたり、会社をやめてひそかに起業を目論んでたり。
ま、会社は自分の意志で選べなくても、志望の業種を定め、それに向けて努力して望みどおりになったってことはあるでしょうね。
僕もいままで気が遠くなるぐらいさまざまな職を転々としてきて、いまはどうにか兼業でありながらライターをやってますが、
この仕事を見つけたのもほんの偶然。コンビニとかにタダで置いてある求人ペーパーに広告がのってたからです。
もっとも書くことを仕事にしたいという願いはそれ以前からあって、若いころは出版編集関係の求人にもずいぶん応募したけど採用されることはまずなかったです。学歴もないし住んでるとこもマスコミ関係の多い東京から離れてたし。
で、仕方なく地元で職を探すわけですが、どの仕事についても長続きしない。きっとどこかで「やっぱりこれは本当にやりたいことじゃない」というのがあったからでしょう。いつかモノを書く仕事についたらネタに使うつもりで、さまざまな職を渡り歩いてたような面もある(笑)
なわけで、たまたま好きなことが仕事につながりましたが、これだって偶然でしかない。「思い続けてれば夢はかなう」とよくいいますけど僕はあまり信じてません。だいいち本当に書きたいものはまだ書けてないし。
結局自分がいまの仕事を選んだ理由なんて、結果論でしか語れないのでは。振り返ってみて、はじめて「ああ、そうだったのか」と気づくものかもしれません。