【シオ・ノート】個人的映画鑑賞ヒストリー①70年代前半・ゴジラとTVの映画劇場 -sio_note-
【テーマ・映画】
まだまだ新参者です。なので自己紹介がてら、僕のこれまでの映画体験などを。
まあ、いちばんルーツにあるのは、やはり子どものころ観たゴジラ映画でしょう。
僕が熱心に観てた時期はちょうどゴジラシリーズが「怪獣どうしのプロレスに過ぎない」と、のちになって揶揄されたころのもの。正義の味方のゴジラがガイガンやメカゴジラなどの悪役と対戦、モスラやアンギラスが参戦、最後にラスボス、キングギドラと決戦を繰り広げる、みたいなお決まりのパターンを大喜びで観てました。
少し成長して小学校高学年ぐらいからはテレビの洋画劇場を見てました。
当時は一週間毎日、どこかの局で夜9時ごろから洋画劇場をやってましたね。
毎回番組の始まりと終わりに解説者が作品紹介のコーナーがあり、淀川長治氏とか水野晴朗氏とか荻昌弘氏とか、いまでは亡くなられた方々が映画の魅力を語ってくれていました。
映画館へ行くお金のないガキンチョにはたいへんありがたい番組でした。ただ、うちは厳しくて子供は夜9時までに寝なければならなかったので、なかなか見せてもらえず、土曜の夜の「土曜映画劇場」(たしかそんなタイトル)だとか、あとは夏休みなどの長い休みに集中して観て、ふだんの欲求不満をバクハツさせていました。
余談ですが、この「土曜映画劇場」の時間帯で、2時間単発のドラマを流したところ好評で、その後この時間帯は「土曜ワイド劇場」となり、2時間ドラマの草分け存在となりました。
映画の話に戻ります。
そのころ、70年代といえば、海外ではアメリカン・ニューシネマが全盛を迎え、パニック映画の流行があり、SF映画も勃興して、といった頃じゃないでしょうか。
作品名だけあげると、アメリカン・ニューシネマでは『タクシー・ドライバー』『狼たちの午後』『真夜中のカーボーイ』、
パニックものでは『タワーリング・インフェルノ』『エアポート’75』『大地震』『サブウェイ・パニック』……
SFでは『2001年宇宙の旅』『猿の惑星』『ミクロの決死圏』ですとか。
さっき書いたようにガキンチョだったので劇場には行けず、リアルタイムでは観てないんですけどね。
日本だったら寅さんとかトラック野郎などのプログラム・ピクチャーのころでしょうか。TVの出現で、邦画界が下り坂になっていくあたりですね。さきほど触れた2時間ドラマなんかも、映画の仕事が減った撮影所の監督やスタッフたちが撮ってたんじゃないでしょうか。
映画を観始めたころの僕は、なんせガキンチョですから、刑事もののアクションとか派手なカーチェイスが出てくる犯罪ものが大好きでした。『ダーティ・ハリー』シリーズとか、ニューシネマの傑作、のちにタランティーノもリスペクトした『バニシング・ポイント』とか。
そして僕が中学生になるころ、あのスピルバーグ旋風がやってきます。
長くなりそうなので、いったんこのへんで。
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