【シオ・ノート】個人的映画鑑賞ヒストリー②70年代後半~80年代前半・スピルバーグと角川映画 -sio_note-
【テーマ・映画】
1970年代後半は僕が中坊、中二病のまっただなかだった時期です。
このころ映画界の話題はスティーブン・スピルバーグの登場でしょう。
TV映画『激突!』で注目され『ジョーズ』を大ヒットさせ『未知との遭遇』で新感覚のSF映画をつくります。
同じころ、この『未知との遭遇』のライバル視されていたSF映画の大ヒット作がジョージ・ルーカスの『スター・ウォーズ』第1作です。
この2作にリドリー・スコット『エイリアン』を加えれば、まさに70年代後半のSF三巨頭です。
『スター・ウォーズ』も『エイリアン』も、その後80年代に入ってから次々と続編が製作され、シリーズ化されました。少し遅れてジェームズ・キャメロンの『ターミネーター』も同じ流れをたどります。SF以外にもシルベスター・スタローンの『ロッキー』『ランボー』などもシリーズ化され、人気キャラ化していきます。
スピルバーグはその後、またも『E.T.』を大あたりさせますが、しだいにお子ちゃま映画とヤユされるようになります。批判をはねかえすように80年代後半、『カラー・パープル』あたりから大人向け映画にも挑戦していくのですが。
同じ時期のわが国の状況をふりかえってみましょう。
70年代~80年代にかけて不振だった邦画界を支えていたのは、なんといっても角川映画ですね。TVの大量コマーシャルのおかげで、お金がなくてあまり劇場へ行けなかった中坊の僕らも、すっかり観たような気分になっていました。薬師丸ひろ子や原田知世は中高生のアイドルでした。
僕はその時期から活字中毒がいちだんと激しくなっており、図書館や学校の図書室で、横溝正史や森村誠一を読みまくりました(もちろん角川文庫)。まさにCMのコピーのように「読んでから見るか、見てから読むか」です。
また、TVから派生した作品ですが、『宇宙戦艦ヤマト』初期三部作や『ルパン三世・カリオストロの城』などでアニメ映画にも注目が集まり始めます。
というわけで、現在につながる動きも見られ始めた70年代後半~80年代前半ですが、個人的には先ほど書いたように十分小遣いがあったわけでもないので劇場へ行くことはほとんどありませんでした。でも多感な中高生のころですから、心には深く刻まれています。
次回は僕の二十歳前後、80年代後半に続きます。
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