いまは4月1日の深夜。午前3時をまわったところ。
夜が明けてお昼近くには、新しい元号が発表になるという。
平成もぼちぼち幕引きだ。僕が生まれた昭和時代などは遠い過去になってしまう。
そんなことを思い、ガラにもなくおセンチ(←これも昭和時代の死語?)になってしまうのは、
子どものころからTVなどで親しんできた、昭和のスターといっていい人たちが、ここ最近にきて相次いでこの世を去っているからかもしれない。
先月だけでも妻・樹木希林のあとを追うように内田裕也が、ショーケンこと萩原健一が、深夜放送でも人気があった声優の白石冬美が、ばたばたと慌ただしく旅立っていった(敬称略)。
みなさん昭和というよりも、70年代のイメージが強い方たちだ。
70年代といえば僕はまだ小学生だったので、テンプターズ時代のショーケンも本業のロック歌手だった裕也さんも、野沢那智・白石冬美(通称ナッチャコ)がしゃべっていた深夜のパックイン・ミュージックもリアルタイムで経験していない。
「前略おふくろ様」や「傷だらけの天使」、「太陽にほえろ!」のマカロニ刑事もほとんど知らず、裕也さんは80年代以降の映画俳優の印象のほうが強烈で、ナッチャコさんのトークを聞いたのもパックインよりずっとあとの昼間の番組だ。
というわけで全盛期の彼らの姿はぼんやりとしか記憶にないのだけど、その彼らがいなくなってしまうと、同時に自分の子ども時代もなくなってしまったような気もする。当たり前だけど、もうあのころには永遠に戻れないのだなと実感する。
おセンチだなあ、もう……
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