blog-chronicle〈ブロニクル〉

あちこちのブログ、HPに書きちらかしたエントリを一本化。

MCのお姉さんの素顔。

20代のなかば、あちこち仕事を転々としてたころ、

一時期、戦隊ショーのバイトをしてたことがある。

デパートの屋上などで怪獣や怪人の格好をして

正義のヒーローに殴られたり蹴られたりする情けない仕事だ。

ショーには司会進行役のお姉さんがついていて、

見ている子供たちに「どこから来たの? 」とか話しかけたり(いわゆる客いじり)、

一緒になって「がんばれ○○レンジャー!!」とか叫んだりする、けっこう華やかな役どころだった。

子供相手のせいか、そういうお姉さんたちのほとんどが

元気いっぱい、アニメ声のキャピキャピキャラみたいな人たちだ。

で、中に一人、ショーが終わると、突然ふさぎこんでしまうお姉さんがいた。

こちらが話しかけてもろくに返事もなかったりする。

本番のあいだは黄色い声を張り上げ、ハイテンションで場を盛り上げてるのに。

どうやらお姉さん、ステージで感情をすべて出しきって、消耗しきってしまうらしい。

自分でも自覚があるらしく、撤収のときなどに

「べつに落ち込んだり怒ったりしてるわけじゃないから、誤解しないでね・・・」

などと溜め息まじりに言い訳していた。

こっちも「ああ、いつものことか」とそれほど気にとめなかったが、

あまりのひょう変ぶりには、少し引くものがあった。

最近どういうわけかそのお姉さんのことを思い出したのだが、これにはわけがあって、

自分も添乗の仕事のときはお客に対し、愛想よくふるまうのだが

プライベートのときはまるで人が変わったように無愛想になってしまう。

これではまるで二重人格ではないかと少し自己嫌悪に陥っていたのだが

このお姉さんのことを思い出し、自分も性格にウラオモテがあるわけではなくて、これがフツウなんだとちょっと安心した。

みんな、おんなじなんだよな、きっと。はぁ~

 

 

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