時代は変わるか?
そろそろ状況はアフターコロナというやつにシフトしつつあるのだろうか。
この何ヵ月かの自粛の日々を経て、人々の意識は大きく変化したのだろうか。
評論家の東浩紀氏はコロナ収束後も世の中は変わらないだろうとツイッターで発言している。
氏は東日本大震災直後、社会が大きく変わるだろうと考えさまざまなアクションを起こしたが、結果的にはそういう風潮に利用されてしまったという。
僕も震災直後は、これをきっかけに社会は変わるだろうと考えた一人だった。
でもそのあと10年近い年月が経過したいま、振り返ってみるとやはり元の鞘におさまってしまった印象だ。
今回のコロナが収束したあとも、以前のとおりお店は再開し、イベントが開催され、街には人が集まるだろう。自粛要請を受けて倒産や廃業に追い込まれた人たちもいるだろうが。
それでたしかに「めでたしめでたし」かもしれない。でも、このステイホームやリモートワーク、ソーシャルディスタンスといった新しい生活スタイルから僕たちが得たものはなかったろうか。そこから学んだ経験を生かさずに旧来に戻ってしまっていいのか。
ま、世の中じたいは今後も変わらなかったとしても、僕自身の意識は若干変化している。あの大震災を経験したあとのように。
感染の危険が去ってもリーマンショック並みの大恐慌が来れば、それまでの常識は通用しないだろう。コロナ後の社会、どこへ行く‥‥。