blog-chronicle〈ブロニクル〉

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リンゴはいじられキャラ?

もともとアメリカンロック指向で、他のバンドメンバーに較べさほどビートルズについて詳しいとはいえない。
 
これではいけないと一念発起し、せめて活字の面からビートルズに近づこうと、このところビートルズ関連書籍をいくつか読んでいる。
 
最近ではリンゴ・スターに関するミニ評伝を読んだ。やっぱりドラム担当なので、彼について知らないわけにいかないだろう。
 
この評伝、文庫本サイズでジョン、ポール、ジョージ、リンゴと各メンバーごとに1巻ずつ、全部で4巻1セットになっている。以前ポール・マッカートニーの巻を読んだ。
 
さて、この本に書いてある生い立ちによれば、リンゴは離婚家庭で育ちコンプレックスの多い少年時代を送ったが、ビートルズの一員として成功をつかみ、愛すべきキャラクターで映画俳優としても活躍するなど、栄光の半生を伝えている(とくに前半)。
 
やはり気になるところはメンバー4人の人間関係で、本書を読むと予想どおりジョンとポールがバンドの二大巨頭で、ついで三番手にジョージ、しんがりをつとめるのがリンゴという図式になっていたようだ。
 
リンゴは殊勝にも「自分はビートルズで演奏できるだけで幸せだ」と語っている。苦労して作った数少ないオリジナルもめったに取り上げられず、「アイ・フィール・ファイン」のPVの中では一人だけせっせとトレーニングマシンをこぐなど三枚目に徹するリンゴ。嬉々として他の三人にいじられ、ピエロ役をつとめる彼の存在が愛されないわけはない。その人徳のいたすところか彼の広範囲にいたる彼の人脈は先ごろ来日したオールスターズの顔ぶれでも証明済みだ。
 
後半やや読んでてツラくなる部分もあるが、世界的スターにまで昇りつめた人間には珍しくないことかもしれない。そのマイナス面を差し引いても、リンゴが手に入れた栄光の大きさは少しも損なわれないだろう。
 
この評伝を読んでいると、いま参加しているバンド内における僕の役割りもどことなくリンゴに似ている気がする。まさに天の配剤というか、適役というか。
 
僕も演奏力がいまいちのところを、人柄でカバーしようっと・・・(リンゴの演奏力がいまいちという意味ではありません)。