あらしの朝に。
明け方5時に起きたら、外では風が唸っていた。
ニュースを見るとほとんどの鉄道は止まっている。
今日は仕事に出る人はいないんじゃないだろうか。
もちろん台風状況を伝える報道関連の人たち、駅や線路を保全しなければならない鉄道会社の人たちは勤務につかなければならないだろうが。前の晩から泊まり込みだろう。こんなときでも休むわけにいかず、ほんとうに大変なお仕事だ。
テレビで見るかぎりでは、それほど大きな被害は出てないようだ。やはり首都圏は河川も整備されてるし建物も頑丈に出来てるからだろうか。地方をバカにするわけじゃないが。
もっとも関東はほとんど平地なので、このあと山間部に降った雨が大量に流れ込み、河川が増水するかもしれない。自分の住んでるあたりもヤバいかもな。
鉄道はしばらく動きそうにないので、いつもは慌ただしい朝を迎えているサラリーマンや学生のみなさんも、少しはのんびりできてるんじゃないだろうか。
台風直撃はたしかに大変だけど、こういうことがあると、関東に住む人たちの大部分が休んでも世の中なんとかなるもんだということに気がつくんじゃないだろうか。
日本人の働きすぎがよく批判されるけど、自然の脅威が逆にいい方向へ作用するかもしれない。
まあそんなのんきなことを言ってられるのも、自分のまわりはそれほど大きな被害もなさそうだからだけど。
テレビが伝える各地の状況をぼんやりと眺めている、そんな嵐の朝。