多趣味は無趣味?
あいかわらず本を読み、ビデオ、DVDで映画を見、音楽を聴き続け、その量もそれほど落ちてないんだけど、
それらの作品を心から楽しかったと感じることが、だんだん減ってきてるように思う。
これは、それほど自分の好みでもないものを、ややギム的に読んだり見たり聴いたりしてるせいだろう。
思いきって自分のシュミにはしろうと考え、さてそれじゃ俺の好みって何だろうかと考えると、今ひとつはっきりしない。
若い頃と較べて段違いに守備範囲は広がり、それぞれの「良さ」も理解できてるつもりでいるが、
互いが相対化しあい、相殺しあい、「本当に好きなもの」は分からなくなりつつあるようだ。
年をとるにつれて好みも変わり、むかし「よかった」ものも今ではそうでもなかったりする。未知のものに期待して、さらに守備範囲を広げてもハズレもけっこう多い。
自分の「テイスト」を定めることは「アイデンティティ」の確立にもつながるだろう。そいつが難しくなってる俺は、医者に言わせりゃ文字どおり「統合失調症」だ。
拡散しかけた自分の再構築。大げさに言えばこれが俺の人生後半のテーマなのかなとマニフェストしたことで、少しは自分が統合されたかな?
・・・こんな文を書いてから約2年が過ぎた。相変わらず本も映画も音楽もそれほど面白くないままです。
カガヤキは戻らない。感性は鈍くなってく一方みたい。