小説を書きたいのと小説を書いて承認されたいのとは全然ちがう。
正直、ほとんど小説なんか手をつけていない。
こんなんじゃいつまでたってもプロになんかなれないわな。
小説書くよりも自分が現実を生きることのほうが忙しいし、そこそこ充実感も感じている。
現実に不満があれば、もっと書くことにのめり込むんだろうけど。
そいつの書いたものも作品だが、そいつ自身の生き方もひとつの「作品」といっていいだろう。
書き手の生きかた、考えかたが、その作品にフィードバックされると思う。
だから現実に生きることもまた大切なわけで、そこをないがしろにしちゃいけないかなと。
ま、これも実際に書こうとしてない言いわけでしかないんですけど。
ま、自分はなぜ小説を書くことなんかにこだわっているのだろうと、よく自問自答するのだが
小説を書きたいという思いの裏に、小説を書いて承認されたいという思いも少なからずあることは否めないだろう。
作家先生と呼ばれたいという欲求ではなく、書いたものじたいが多くの人に(顔も知らないあかの他人に)喜ばれ、受け入れられたいという思いだ。
そういう他人に受け入れられたいという欲求がなければ、ただ趣味として小説を書いてればいいではないか。プロなんか目ざさなくたって。
新人賞に投稿したり、それが予選にも引っかからずに落ち込んだり、小説講座の講師を自称する連中からエラそうに酷評されたり、ほとんど本なんか読んでるのかどうか分からないなろう作家たちに(個人的偏見)先を越されて悔しがることもない。淡々と書き続けてればいいわけで。
自分の生きかたや考えかたが、その作品に込められてるとしたら、
わざわざ作品なんかにするよりも実際に自分がそのとおりに生きてみればいい。
作品イコール自分の実人生という考えかただ。
書いたものを受け入れられたいという欲求さえなければ、それでじゅうぶん満足にちがいない。
さて、作家ぶってもよかですか?
「小説を書くよりも前に、小説みたいに生きてみろ‼️」
……ありがとうございました。