blog-chronicle〈ブロニクル〉

あちこちのブログ、HPに書きちらかしたエントリを一本化。

2014-01-01から1年間の記事一覧

「意味」に満ちた世界から逃走し続ける大泥棒 ~桜井晴也『世界泥棒』

河出書房新社より刊行された、第50回文藝賞受賞作です。のっけからナニですが、わたくし近ごろ小説からめっきり遠ざかってしまっておりまして・・・。しかもブンガクとなるとさらに敷居が高くなる一方。えいやッと覚悟をかためて、この改行がほとんどない…

駆け足でたどる都市と郊外の変貌 ~樋口忠彦著『郊外の風景・江戸から東京へ』(江戸東京ライブラリー)

江戸から明治維新、大正末の大震災を経て昭和初期にいたる時期の、郊外がスプロールしていく過程を、文学の古典や当時模索された都市政策の中に追った1冊(教育出版刊)。まずは『江戸東京花暦』から当時の人々の生活を紹介。インターネットもTVもなかった…

少数異見・引きこもりはゼイタクか!?

昨日(6/30)の読売新聞の人生案内は引きこもりに悩む家族からの相談だった。 40代になる弟が仕事もせず家の中で暴れ、金をせびっては、ネット通販で買ったアダルトDVDばかり見ているという。もちろんただ「見ている」だけじゃないと思うけど。 母親は暴…

家を失うということ、家があるということ

前回のエントリから約半年ぶりの「続編」だw 内容的にはつながっている(つもり)です。 さて、昨日の午後テレビで「家を失う」と題した番組を見た。 ローンが払えないなどの事情で住みかを追われそうになっている人たちを取材したドキュメンタリーで、 年…

ハードボイルドな店長はあなたの街の書店にも…伊達雅彦『傷だらけの店長』

著者はいわゆるプロの文筆家ではない。某チェーン書店の店長をされていた方で、本書(新潮文庫刊)は本業の合間をぬって業界紙に連載したエッセイをまとめたもののようだ。 まず印象に残るのが全編を貫く陰りを帯びた文章のトーンだ。多忙でろくに休みもとれ…

ロック酒場でデビューライブ!

月イチの練習を続けておよそ1年あまり。 途中メンバー交代などの紆余曲折もありながら何とか活動してきたビートルズコピーの親父マンド。 ようやく音もまとまってきた感じになり、次の目標は人前で演奏だ、などという野望もメンバーのあいだで持ち上がり始…

『希望の国』

真夜中に突然いなり寿司を食べたくなった若い女性が、24時間営業のコンビニに駆け込んで「あいててよかった」と思わずつぶやく・・・そんなCMが80年代なかごろ深夜のTVでさかんに流れていた。バブル時代のライフスタイル変化のきざしを象徴するようなCM…

(ムダに)大きいおうち

少し広めの家に住んでいる(すいません)。べつに大豪邸というわけではなく、家族3人で住むにはやや広いという程度だ。僕の父が30年以上前に建てた家で、完成と同時に僕ら一家は現在の地に移り住んできた。僕が小学生の頃の話だ。それから月日は流れ、妹は…

『グラス★ホッパー』

自分の住む土地に魅力を感じられない。不便で娯楽も少なく、都会と較べたら退屈な場所。 そう思いながら日々を暮らす人々が、日本じゅうの小さな町に大勢いるのではないでしょうか。かくいう僕もその一人かもしれませんけど。 このところ増えつつある、地方…

お尻だって大切だ!

祝日だったおととい月曜日、いつもの練習スタジオで今年初の月イチ練習。 3カ月ほど前に加入したギターの方2名ともだんだんイキが合ってきて 少しずつバンドの音が固まり始めた感じです。 レパートリーも増えてきて今では20曲近く。もちろん完璧にこなせ…

たびたび「ツィートかブログか」問題。

新年を迎えたので、今年からまたマメにブログを書こうかなあとゆるーく誓いをたてた。ツィッターを始めてから予想どおりブログ更新回数が激減した。一度に140字までのツイッターでも連ツイすればブログと同等の文章をつづることも可能だし。ツイッターと…