飛んで目に入る蚊のマボロシ。
今年もしつこい蚊のヤツが出現する季節になったが、
眼の病につながる飛蚊症(ひぶんしょう)の蚊は、もっと恐ろしい。
医学的知識はあまりないのだが、自分自身の経験から説明いたします。
飛蚊症というのは目の前に、蚊のような小さな黒い点がちらついて見える症状で
今回僕が手術した、網膜はく離につながる危険信号だ。
蚊というよりは、黒い小さな砂粒に似ているのだが、
こいつが目の前をフワフワ漂って、実にジャマくさい。
たいていすぐに消えてしまうのだが、
網膜はく離を起こす少し前から、やけにしつこくいつまでも消えないので、妙だなとは思っていた。
そしてはく離になる寸前は、急にその黒い砂粒の数が増え、
それこそ目の前が砂嵐につつまれたみたいになり、
こ、これはいつもとちょっと違うぞと驚いているうちに
しばらくして砂嵐はおさまったのだが、かわりに視界が曇りガラスに覆われたように不明瞭になってしまった。コンタクトはちゃんと入ってるのに。
おそらくその瞬間が、網膜が破れたときだったのだろう。
網膜が大きく裂けてしまうと手術が必要だが、まだ小さい穴があいた状態のうちならレーザー治療でほぼ治るとのことなので、
飛蚊症が激しくなったと思ったら、早めに眼科を受診してみて下さい。
以上、お医者さんでもないシロートが、エラそうにすみませんでした。